久喜市江面の内科、内分泌・糖尿病内科 久喜江面クリニック

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平成18年8月13日 薬の選び方 - ジェネリック医薬品について –

コマーシャルやポスターでジェネリック医薬品という言葉を、聞いたり、見たりする機会が多くなり、実際に、患者さんから『ジェネリック』に変えられる?や『ジェネリック』って何なの?と質問されます。また『ジェネリック』に代えれば、薬代が抑えられると認識されていると実感しています。

そこである患者さんの例をとってみましょう。「今、服用している血圧の薬をジェネリックに代えてくれないか」この返答は、「この降圧剤は、割と新しい薬で、代わりになる同じ作用の薬は出てないので無理です」になります。『新しい薬』は先発医薬品のことで、これに対して『ジェネリック』は後発医薬品のことです。先発医薬品には、最低10年以上の特許期間があり、満了されるといろいろな会社で後発医薬品が製品化されます。日本では、わが国で研究・開発された医薬品、既に海外で使用されている医薬品でも、良い作用や副作用を調査してから患者さんに提供されています。よって先発医薬品は、医療関係者にとり、薬品名もなじみがあり、作用や副作用に関して十分情報が入ってきます。仮に、『ジェネリック医薬品』を見せられても、この薬品名は何だろう?という場合は少なくありません。発売している会社はどこ?、副作用の問い合わせはどこ?という事があります。先発医薬品は、作用をより良く、副作用を改良され製品化されているので、患者さんにとって必要があり、より良い治療作用を期待できると私たち医師が判断すれば、先発医薬品を選択していくでしょう(先発医薬品でさえも、作用が認められ、長い年数が使用されている薬剤の価格は下がってます)。

現在患者さんが服用している薬が、既に特許期間が切れ、作用が同等とうたわれる後発医薬品にあるならば、患者さんの意志で『先発医薬品』/『ジェネリック』を選択できます。むろん医療費が抑えられるという選択理由も重要です。私たち医師は、現在選択している薬を知らされないのは困ります。どちらに薬が変更されても、作用がどうなったか、副作用がでていないかチェックする必要があるからです。自分の意志で薬を選択できるようになった現在、分からない点、不安があれば、よく説明を受けることが重要です。